やってはいけない

借金を踏み倒すとどうなる?飛んで時効になるのを期待している方へ

借金を踏み倒すとどうなる
エコちゃん
借金の返済ができなくなったとき、踏み倒そうと考える人もいるようですが、金融機関から借りても友人や知人から借りても、借金を踏み倒すのは簡単なことではありません。

ここでは借金を踏み倒すとどのような状況になってしまうのかについて、詳しく解説しています。

金融機関や友人などから借りたお金を、どうやっても返済できなくなったときに、踏み倒せるものなら踏み倒したいと考えてしまう人もいるかと思います。

返済したいという意図があっても、思ったように収入が得られずに物理的に返せないときもあるはずです。

そういうときに、返済しないまま逃げ切ろうとしたらどうなるのか気になりますよね。

実は借金には時効があり、法律的には踏み倒すことが可能です。

ただし、実現するのは困難でおすすめできません

ここでは借金を踏み倒すとどうなるのかについて詳しくご紹介しつつ、借金の時効や返済しないことで発生するリスクについて解説していきます。

国のセーフティネットを利用したい方はこちのページを参考にしてください。

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このページで分かること

給料が差し押さえされる

金融機関からの借金を踏み倒すと、給料の差し押さえをされてしまいます。

差し押さえをされないようにするには手渡しで給料を受け取るという方法しかなく、人によっては安定した収入を手放さなくてはいけなくなります。

そこまでしても、裁判が行われている場合には10年間は返済義務が生じており、その期間はずっと現金決済しか行うことができないという問題もあります。

そうなるくらいなら、最初から債務整理を行って、借金問題を解決しましょう

知人から借りた場合には、踏み倒すことそのものは難しくありませんが、それによって信頼関係を失うことになり、多くの友人と縁が切れてしまいます。

知人から借りたお金は、時間をかけてでも完済を目指しましょう。

借金を返済できなくなったときの流れ

段階的にどんどん厳しい対応を受ける

まずは借金を踏み倒すと、どのような状態になるのかを順を追ってご紹介していきます。

  1. 督促
  2. 一括返済請求
  3. 裁判
  4. 差し押さえ

 

返済日までにお金を返さなかった場合には、金融機関からハガキや電話などで督促があります。

これを無視していると、借りたお金を一括で返済することを求められます

一括で返済できるわけがないため、さらに無視していると裁判所に訴えられてしまいます。

裁判といっても「返済しなくてもいい」というような判決がでるわけがなく、「資産を差し押さえてもいい」という許可が出て、銀行口座の預貯金や自宅などの資産を差し押さえられてしまいます

仕事をしている場合には、給料を差し押さえられることもあります。

このように借金を滞納し続けた場合には、強制的に借金を回収させられてしまいます。

これを回避して踏み倒すことができるのかどうかについて、次章で説明します。

借金を踏み倒すことはほぼ不可能

差し押さえは生活にも影響が出る

差し押さえという回収手段があるため、仕事に就いている場合にはどうしても給料が差し押さえられてしまいます

会社は差押通知書が届いた場合には、それに協力する義務がありますので、これを回避する方法は2つしかありません。

  • 会社を辞めて無職になる
  • すべてを捨てて逃げる

会社を辞めて無職になれば、差し押さえする給料がなくなります。

ただし、収入がなくなりますので、給料を手渡しで払ってくれるような、日雇労働のような仕事にしか就けなくなります。

すべてを捨てて逃げた場合にも同じことで、銀行口座に給料が振り込まれる職場はすべてNGです。

会社員と違って日雇労働の場合には、病気やケガなどで働けなくなると収入がストップしてしまいます。

景気が悪くなって、仕事の量が減ってしまうこともあります。

そういうときに備えて貯金をしたくても、銀行口座に預けることができないため、現金だけで生活を送ることになります。

借金を踏み倒すためには、会社員という立場を捨てる必要があり、銀行口座のない生活を送らなくてはいけなくなります。

「でも、借金が時効になれば生活を取り戻せるのでしょ?」と思うかもしれませんが、その道も決して簡単ではありません。

どれくらい困難な選択肢なのか、次章でその内容を詳しくお伝えします。

借金を時効にするための4つのポイント

手順を踏まないと時効は成立しない

借金と時効の関係について、まずはその考え方について見ていきましょう。

これが借金を時効にするための4つのポイントになります。

それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

5年間返済しなければ時効にできる

金融機関から借りたお金を、5年間放置していれば時効が成立します(個人から借りた場合には10年)。

これは商法によって定められていますので、5年間逃げ切れば借金はなくなります。

裁判を起こされると、時効は裁判が起こされてから10年に延長される

返済できなくなってから5年間経過した場合には時効にできますが、その時効になるまでに裁判が起こされたら、時効はそこから10年間に伸びます

借金があることを認めると、そこから時効がリセットされる

借金があることを認めてしまうと、債務承認という状態になり時効がリセットされます。

借金があることを口頭で認めるだけでなく、「1000円でもいいから返済して」とお願いされて、1000円支払ったときにも借金を認めたことになるため時効がリセットされ、そこから時効まで5年間必要になります。

時効成立したことを相手に伝える必要がある

時効になると返済の義務がなくなりますが、時効であることを自分で主張しないと正式には時効が認められません。

この主張を時効援用と呼び、時効援用を行ってはじめて返済義務がなくなるのだと覚えておきましょう。

時効援用をしない場合には、いつまでも借金の時効は成立しませんので注意してください。

ただ、ここまでの説明でもわかりますように、時効を成立させるには少なくとも5年かかり、裁判になった場合には、そこから10年も時効になりません。

その期間、ずっと銀行口座を使えない生活をすることになります。

逃げた場合には、かなりの長期間に渡って身を隠すことになります。

10年以上も困難な生活を続けていくのは、かなり厳しいことで精神的にも追い込まれます。

そう考えると、借金を踏み倒すというのはあまり現実的な選択肢でないことが分かってもらえるかと思います。

知り合いから借りたお金を返済しないと信頼関係を失う

失った信頼は簡単には取り戻せない

ここまでは金融機関から借りることを前提に、借金を踏み倒すとどうなるかをお話してきましたが、ここでは友人や知人から借りたときに、踏み倒したらどうなるのかをお伝えします。

友人や知人から借りた場合にも時効の考え方は同じですが、時効が成立するのに5年ではなく10年かかります

回収のために裁判を起こすこともできますが、結局は自分で回収しなくてはいけないので、裁判になることはほとんどありません。

ただし、友人や知人から借りた場合の問題はそこではなく、信頼関係が崩れてしまうという点にあります。

知り合いがお金を貸してくれるのは、返済してくれると100%信じてくれているからで、その借金を踏み倒すとなると、信頼を取り戻すことができなくなるどころか、そこで縁が切れてしまうことがほとんどです。

借金を踏み倒したことは、共通の友人にも知られてしまいますので、大切な仲間をたくさん失うことになります。

そうならないためには、知り合いから借りたお金は、長い時間をかけてでも完済することが大切です。

友人や知人からお金を借りて、どうしても返済できなくなった場合にはとにかく謝ることです。

そして、生活を質素にして少しでもいいから着実に返済していきましょう。

貸してくれた人を裏切ることには変わりありませんが、誠実に返済をしていけばそこから大きく破綻することはありません。

間違っても、借金を踏み倒すという選択はしないように心掛けてください。

もちろん、夜逃げも選択肢としてはおすすめできません。

夜逃げするとどうなるかはこちの記事を参考にしてください。

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踏み倒すくらいなら債務整理を選ぶ

踏み倒すメリットなんて一つもない

金融機関からの借金を踏み倒すと差し押さえを回避するために、困難な生活を送らなくていけなくなりますし、友人や知人からの借金を踏み倒すとなると人間関係が崩れてしまい、連鎖的にたくさんの友情を失うことになります。

いずれにしても踏み倒すことにはデメリットしかありませんので、そんなことをするくらいなら債務整理を選ぶようにしてください。

  • 自己破産
  • 個人再生
  • 任意整理

債務整理にはこの3種類があり、自己破産を選ぶことで借金を踏み倒すことができます。

逃げながら生活する必要もありませんし、長くとも10年後にはまたお金を借りられるようになります。

資産も同時に失ってしまうというデメリットがありますが、借金問題がすべてリセットされます。

自宅などの資産を手放せない場合には、個人再生という方法があります。

この方法なら借金を1/10まで減らすことができ、なおかつ自分の資産を守ることもできます。

また、借りた相手の中に知り合いがいて、その人にだけはきちんと返済したいなら任意整理を選びましょう。

任意整理は交渉によって借金の利息をゼロにしてもらい、無理のない返済への見直しも可能です。

個別交渉をするので、友人や知人は対象から省くということも可能です。

ただし、最適な債務整理方法は借金の額や収入によっても違います。

踏み倒さないといけないくらいの状況になっているのであれば、まずは借金問題に詳しい弁護士に相談することから始めましょう。

まとめ:時効で借金の返済義務がなくなるけど失うものが多い

時効を待たずに弁護士に相談しよう

時間と労力をかけて時効を狙うことで、借金を踏み倒すことは可能です。

ただし金融機関からの借金を踏み倒すには、普通の生活を手放す必要があり、友人や知人からの借金を踏み倒すことで、信頼関係が失われてしまいます

金融機関から借りたお金は、債務整理することで借金問題を解決できます。

債務整理なら仕事を辞める必要もありませんし、逃げるように暮らさなくても済みます。

弁護士に相談して、最適な方法を提案してもらいましょう

知人から借りたお金は、どんな理由があっても必ず完済しましょう

返済できない理由をきちんと説明して、時間をかけてでもいいからコツコツ返すという姿勢を見せてください。

信頼関係はお金で買えませんので、失わないようにしたいなら誠意を持って対応してください。

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